プロジェクトコード名:ヘリオス

北海道・札幌市で建設中の「プロジェクト・ヘリオス」は、日本における初期の大規模蓄電システム(BESS)案件の一つです。

所在地: 北海道札幌市

容量: 50MW / 104MWh

運転期間: 約25年

使用電池: リン酸鉄リチウム(LFP)

ステータス: 建設中

商用運転開始予定: 2025年末

Project Helios, Manoa Energy, BESS project, Japan

概要

プロジェクト・ヘリオスは、特別高圧系統蓄電所(BESS)開発の先駆けで特に重要な案件であり、現在札幌市で建設中です。50MW / 104MWhの容量を持つ本プロジェクトは、再エネ発電ピーク時の余剰電力を充電し、適切なタイミングで放電することで再生可能エネルギーの導入拡大だけでなく、地域の電力系統安定化に貢献します。

開発状況

マノア・エナジーは、RTB(Ready-to-Build)前段階で本プロジェクトの開発用地を取得し、以下の主要な開発ステップをリードしてきました:

• 建設・系統連系に関する全許認可を取得

• EPC契約の締結およびBESSの調達

• 電力会社、周辺インフラ計画、地域住民および関係者との調整

• グリッド影響調査および自営線の許認可取得

現在、バッテリーユニットの納入がすべて完了しており、主設備および自営送電線インフラの建設が進められています。

画像ギャラリー

Project Helios Project Helios Project Helios Project Helios

地域との関わり

マノア・エナジーは、プロジェクト周辺地域との連携を重視し、住民の意見を積極的に取り入れてきました。その一環として、近隣のバス停に照明が不足しているとの指摘が住民から寄せられました。これを受け、マノア・エナジーは同バス停に照明を設置することを決定。現在、その設置工事は建設スケジュールに組み込まれており、年内の完了が見込まれています。

マノア・エナジーの役割

開発にとどまらず、マノア・エナジーは本プロジェクトの建設管理者として、商用運転開始までの工事監理を担っています。ヘリオスは、用地取得から許認可取得、BESS調達、施工管理に至るまで、一貫した開発体制を示すマノアのフラッグシッププロジェクトです。

マイルストーン

2022年12月 :プロジェクト取得

2023年11月 :技術設計完了

2024年1月 :EPC契約締結

2024年4 :建設開始

2024年10月 :基礎工事完了予定

2025年3月 :60%の持分譲渡

2025年4月 :BESS納入完了

2025年6月 :変電所設置

2025年7月 :系統連系

2025年11月 :商用運転開始(COD)

2025年12月 :運用フェーズ移行